「今年こそはダイエットを成功させる!」
こんな目標を年の初めに決めて頑張っている人もいると思います。
約11か月が過ぎましたが、しっかりとダイエットは成功しているでしょうか?
今年はなんとか頑張って理想の体型になったという方もいらっしゃると思いますが、中には今年もダイエットに失敗してしまい、すぐにリバウンドしてしまった。
こんな経験をしている方も多いのではないでしょうか?
ダイエットが失敗してしまう理由は、
「食事制限をしたあとに食べ過ぎてしまう」
「忙しくなってそれどころではなくなった」
「運動を途中で辞めてしまった」
など人それぞれ理由があると思いますが、それ以外でも実は2つのホルモンを、上手くコントロールできていないから失敗しているのかもしれません。
このダイエットを成功させる為に大事な2つのホルモンですが、食欲を抑えてくれる「レプチン」と逆に食欲を増やしてしまう「グレリン」というホルモンです。
ダイエットに成功したいのであればこの2つのホルモンをコントロールして食欲を抑えてくれる「レプチン」を多く増やして、食欲を増やしてしまう「グレリン」を少なくすることが大事になってきます。
そこで今回は、ダイエットに大事な2つのホルモンのレプチンとグレリンについて説明していきます。
食欲を抑制してくれる「レプチン」とは
食欲を抑制してくれると言われている「レプチン」ですが、レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、「何か物を食べた」ときに脂肪細胞からこのレプチンが分泌されます。
よく食べ放題のバイキングなどで食べ過ぎたときに、脳から「もうお腹がいっぱい」というサインがでることがあると思いますが、これは食べ物を多く食べたことでレプチンが分泌されて、それで脳の視床下部が刺激され、脳の視床下部の食欲を抑える機能を持つ満腹中枢が、「もう満腹で食べられない」という食事を抑制するサインをだすからです。
ということは、このレプチンの分泌を上手く調整することができれば、食欲がコントロールされるということになります。
レプチンは脂肪細胞から分泌されるので、
「脂肪が多い人からは、多くレプチンが分泌されるからいいんじゃないの?」
と思う方もいると思います。
確かに脂肪が多い人の方が、レプチンの分泌量は多いのですが、実は脂肪が多い人ほど、レプチンの受容体の感受性が低くなってしまって、上手く食欲を抑える満腹中枢の機能しなくなり、満腹のサインがでなくなってしまいます。
そうなるといくらレプチンの量が多くても脳から
「満腹だからもう食べないで!」
というサインが出にくくなります。
逆にあまり脂肪がない人の方がレプチンの感受性が高くなるので、食欲を抑えるサインが出やすくなります。
明らかに食べ過ぎているのに、満腹にならない人は、このレプチンが上手く感受されていないのが、原因になっている可能性があります。
食欲を増やしてしまう「グレリン」とは
食欲を抑えてくれる働きがあるのが「レプチン」ですが、逆に食欲を増やしてしまう働きがあるのが「グレリン」というホルモンです。
グレリンは胃から分泌されるホルモンで、よくお腹が減った時に
「何か物を食べたい!」
と思うのは、グレリンが分泌されることで脳の視床下部の食欲中枢が刺激されることで食欲がでるからです。
たまに「食欲がなくて全然食べることができないんです」という人がいますが、それは恐らく胃からグレリンが分泌されていないことが原因かもしれません。
それとは逆にお腹がいっぱいだけど、スイーツなどの美味しそうな食べ物をみると食べたくなってしまうのは、このグレリンが分泌されるからです。
大食いの人たちが、あれだけ食べることができることや、ダイエットでいつも以上に食べてしまうのは、このグレリンが多く分泌して食欲が増しているのが関係しているとも言われています。
レプチンと増やしてグレリンを減らすしてコントロールする方法
ダイエットに成功するには「レプチン」の分泌を多く増やして「グレリン」の分泌を減らすことが重要になってきます。
そこで一番重要になってくるのが睡眠時間をしっかりとることです。それともう一つ大事なのは体脂肪を減らすことです。
睡眠時間を十分にとる
睡眠をしっかりととれている人ととれていない人ではこの2つの「レプチン」と「グレリン」のホルモンの分泌量が変わってきます。
米・スタンダードフォード大学の研究によると、睡眠時間が5時間の人よりも8時間の人の方がレプチンが15%増え、グレリンが15%減ったという研究結果がでています。
どれくらいの睡眠時間がいいのかは人によって様々です。
しかし、明らかに睡眠時間が少ないとレプチンが減ってグレリンが増えてしまうのが明らかになっています。
上手く食欲をコントロールしたいのであれば最低でも6〜7時間くらいは睡眠時間を必要なのかなと思います。
もし難しそうであれば、いつもよりも1時間でも多く睡眠時間をとることをオススメします。
体脂肪を減らす
先程「レプチン」のところでもいいましたが、レプチンは脂肪細胞から分泌されます。
脂肪細胞が分泌されるということは脂肪が多いほうがレプチンの分泌量は増えます。
しかし、体脂肪が多すぎると今度はレプチンの受容体が鈍ってしまって満腹中枢がうまく刺激されません。
せっかくレプチンが分泌されても意味がなくなってしまいます。
逆に体脂肪が少なくなくなるにつれてしっかりと、レプチンの受容体の感受性が高まるのでしっかりと食欲を抑えることができます。
ただ一つ注意点があって、急激に体脂肪を減らしてもすぐにレプチンの受容体の感受性が高まるわけではありません。
このレプチンの受容体の感受性が高まっていない状態というのは、食欲が抑えることができていな状態なので、そこで起こるのがドカ食いによるリバウンドです。
なのでダイエットをして痩せたからといって、まだレプチンの受容体の感受性が戻っていない、可能性があるので注意してください。
関連記事⇨ダイエットや減量後にリバウンドしない為に必要なこと
関連記事⇨ダイエットのリバウンドに潜む危険性とは
また食事制限のし過ぎで、ハゲることも考えられるので、注意。
>>筋トレでハゲる原因はAGA!?2つの原因と4つの対策を紹介
まとめ
今まで食事制限などダイエットに失敗してきた人は、この食欲をコントロールするのに大事な「レプチン」と「グレリン」の分泌が、上手にコントロールされていなかったのかもしれません。
すぐに効果がでることでもないし、自分でホルモンは簡単にコントロールできるわけではないですが、それでも少しだけ睡眠時間を多くとってみるなど、できることを少しづつやっていくのが大事です。
これから食事制限でダイエットする人や食欲が収まらないという人はこの2つの「レプチン」と「グレリン」のホルモンを少し気にしてみてはどうでしょうか?では今回はこれで^^