ココナッツオイルが、最近健康やダイエットに聞くと、かなり話題になっていて、近くのスーパーや薬局から品切れが続出していました。
ここまで店に商品がなくなるのはあの『鯖缶』以来ではないでしょうか?
それくらい人気がでてきるココナッツオイルです。
元々ココナッツオイルは、美容として使われることが多かったのですが、このココナッツオイルダイエットが、流行ってからは食用のココナッツオイルが注目を集めています。
ただし、いくらダイエットに効果があるといっても、やはり個人差はあるので、ココナッツオイルでダイエットの効果がでない人も当然います。
そんな場合はダイエット目的ではなく、健康のためにココナッツオイルを摂取しても、いいのかなと思います。
では今回は、ココナッツオイルはダイエットに効果があるのか?
ココナッツオイルの効能ややり方について書いていきます。
目次
ココナッツオイルとは
ココナッツオイルとは、ココヤシから作られる油でヤシ油ともいいます。
ちなみにアブラヤシのから抽出する油を、パーム油といい、これもヤシ油と呼びます。
同じココヤシにしろ、アブラヤシにしろ同じヤシ科なので、総称としてはヤシ油と呼ばれることがありますが、実際にはココナッツオイルとパーム油は別もの(同じヤシ油ではあります)です。
ちなみパーム油は、人参などに含まれているβカロテンを多く含んでいるため、少し赤いのが特徴です。
実際には、同じヤシ科から抽出されている油なので、親戚みたいなものですが、成分や効能も変わります。
ココナッツオイルは知っているけど、まさかパーム油も同じ仲間だということはあまり知られていません。
よくインスタント食品やスナック菓子、植物性油脂と書いてあるものはほぼこのパーム油を使っています。
ぶっちゃけ身の回りにたくさんありますが、パーム油は飽和脂肪酸の中でも長鎖脂肪酸という体によくない脂肪酸を、多く含んでいるので、そこまでいい油とはいえません。
もし商品の表記が、ヤシ油になっていたとしても、必ずしもココナッツオイルではないということは覚えておきましょう。
ココナッツオイルの効能
ココナッツオイルが注目を浴びているのは理由としては次の効能があるからです。
- ダイエットに効果
- ケトン体が作られる
- アトピーの改善
- 抗酸化作用で老化防止
- コレステロール値を下げる
- ビタミンEが豊富
- 便秘改善
- 糖尿病を予防
- 甲状腺機能を回復
- がんの予防
- 心臓血管疾患を予防
- 認知症・アルツハイマー病の改善・予防
この他にもココナッツオイルは美容にもいいし、抗酸化作用があるので紫外線などを、防いでくれる働きがあるので、実際に肌塗って使っている人も少なくありません。
ここまでココナッツオイルに効能があれば、人気がでるのも頷けますね。ちなみにココナッツオイルといっても精製方法で2つわけられていてます。
- ココナッツオイル
- ヴァージンココナッツオイル
この2つの違いは次の通りです。
- 高温精製されていたり、様々な工程過程で作られている=ココナッツオイル
- 無添加で無精製で熱処理を行なっていない=ヴァージンココナッツオイル
もしココナッツオイル効果をより実感したいのであれば、ヴァージンココナッツオイルを選んだ方がいいでしょう。
少し値段は高いかもしれませんが、ココナッツオイルの効能を実感できるはずです。
なぜココナッツオイルがダイエットに効果あり?
ココナッツオイルが、ダイエットに効果があると言われているのは、ココナッツオイルに含まれている「中和脂肪酸」と「ケトン体」です。
基本的に油脂というのは2つに分けられます。
- 飽和脂肪酸
- 不飽和脂肪酸
ココナッツオイルは飽和脂肪酸という油脂の種類になります。
飽和脂肪酸の中には
- バター
- ラード
- ショートニング
などのあまり体にはよくないものも多くあります。
ではすべての飽和脂肪酸が悪いのかというと、そうでありません。
脂肪というは炭素、酸素、水素が鎖のようにつながってできています。
飽和脂肪酸は基本的に炭素の鎖の長さによって分類されます。それが次の3つです。
- 短鎖脂肪酸(炭素の鎖が4個以下)
- 中鎖脂肪酸(炭素の鎖が約6〜8個)
- 長鎖脂肪酸(炭素の鎖が約12〜14個以上)
短鎖脂肪酸
短鎖脂肪酸は、炭素の鎖が4個以下の脂肪酸になります。
短鎖脂肪酸は直接摂取することは、難しいと言われている飽和脂肪酸で、腸内で作られることが多い飽和脂肪酸です。
腸内の働きを活発にしてくれる働きがあるので、人間の健康にとてもいいと言われています。主な効果としては
- エネルギーの生成
- カルシウムなどの吸収力を上げる
- ケトン体を作る
などがあげられます。
中鎖脂肪酸
中鎖脂肪酸は、炭素の鎖が長鎖脂肪酸の約半分の脂肪酸になります。
中鎖脂肪酸の一番優れているのは「消化吸収力」です。
中鎖脂肪酸は、他の飽和脂肪酸よりも約4倍も消化吸収スピードが早いといわれています。
それに普通脂肪などは、代謝されるのに時間がかるのですが、消化吸収力が優れているので、代謝も他の脂肪酸にくらべて早いです。
代謝や消化吸収が早いので、その分直接肝臓に運ばれて分解されるため、脂肪になりにく脂肪酸になっています。主な効果としては
- ダイエット効果
- 抗酸化作用
- エネルギーの生成
などがあげられます。
長鎖脂肪酸
長鎖脂肪酸は炭素の鎖が一番多い脂肪酸になります。
よく家庭用などで使われている食用油は、この長鎖脂肪酸が多く含まれています。
実はこの長鎖脂肪酸が、一番体にわるいと言われている脂肪酸になります。
長鎖脂肪酸が中鎖脂肪酸などと違い、消化能力がないので脂肪などを蓄積してしまいます。
よく常温で固まる、ラード、バターなどの動物性の脂質に多く含まれています。
なるべく多く摂取しないほうがいい脂肪酸になります。
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸が多く含まれている
飽和脂肪酸が体にわるいと言われているのは、飽和脂肪酸に多くの長鎖脂肪酸が含まれていることが多いからです。
しかし、ココナッツオイルは全体の70%が中鎖脂肪酸と短鎖脂肪酸でできています。
上記をみてもわかるとおり、短鎖脂肪酸は腸内の働きを活発にしてくれるし、中鎖脂肪酸は消化吸収能力や代謝がいいので、脂肪として体に溜まらない性質があります。
だからこそココナッツオイルを摂取してもあまり、脂肪が溜まらずに、すぐにエネルギーとして代謝されるので脂肪燃焼にもつながり、ダイエットに効果があると言われています。
その他にも、中鎖脂肪酸を摂取することで、長鎖脂肪酸の酸化燃焼も助けてくれる働きがあるので、体脂肪の燃焼効果も期待できます。
飽和脂肪酸の中でも、中鎖脂肪酸を多く含むココナッツオイルはむしろ、健康やダイエットには向いているということになります。
ケトン体をつく出す
もう一つココナッツオイルが、ダイエットに効果があると言われているのが、「ケトン体」を作り出すということです。
基本的に人間の脳は「ブドウ糖」をエネルギーにして使っています。
しかしここ最近ではケトン体でも脳はエネルギーとして使うことができることがわかりました。
そしてアメリカなどではブドウ糖よりもケトン体の方が脳には優れたエネルギーだとも言われています。
ケトン体についてはこちらで詳しく書いてあるので参考にしてください。
参考記事⇨糖質制限ダイエットなどに出てくる言葉のケトン体とは
糖質制限ダイエットとココナッツオイル
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が多く含まれています。
中鎖脂肪酸は直接肝臓に運ばれて、素早くエネルギーに変わります。
ケトン体は、体内に糖などのエネルギーが無くなって、脂肪などを分解するときに肝臓で生成されます。
そして、中鎖脂肪酸は最もケトン体を効率よく、生成することができる脂肪酸になっています。
だからこそ、中鎖脂肪酸を多く含むココナッツオイルを摂取すると、ケトン体が多く生成されるということです。
ダイエットに効果があって、未だに人気がある糖質制限ダイエットですが、糖質制限ダイエットは基本的に炭水化物を摂取しません。
炭水化物を多く摂取してしまうと、インシュリンの分泌が過剰になってしまい、血糖値が上がります。
そして、余ったままの炭水化物がそのまま脂肪になります。
だからこそ過剰なインシュリンのを抑えるということで、炭水化物の摂取を抑えようというのが糖質制限ダイエットです。
そこで使うエネルギーになるのがケトン体になります。
ケトン体は脂肪を燃焼して作られる成分なので、ケトン体が作れるということは、自然と脂肪も燃焼するということです。
だからこそ、ケトン体を多く作り出すことができる、中鎖脂肪酸を多く含んでいるココナッツオイルが、ダイエットには効果があるということです。
ダイエットを目的で、ココナッツオイルを摂取するのであれば、ココナッツオイルの摂取だけではなく、糖質制限ダイエットとの組み合わせが、最も効果があると思います。
ココナッツオイルダイエットのやり方
基本的にココナッツオイルダイエットは、糖質制限ダイエットと組みわせることが、最もダイエットに効果があります。
ココナッツオイルを、直接そのまま摂取してもいいですが、今までココナッツオイルを摂取したことがない人が、直接摂取するとお腹を壊してしまう可能性があります。
なので、ココナッツオイルダイエットをする場合は、初めての場合は小さじ1〜2杯くらいから始めて、徐々に慣れてきたら、1日に大さじ3〜4杯程度を、コーヒーや他の食材に混ぜて摂取してください。
そしてもっと、ココナッツオイルダイエットで早く結果を出したいのであれば、なるべく炭水化物は摂取しないで、炭水化物以外の食材にココナッツオイルを活用しましょう。
ココナッツオイルに慣れてきて、体に何も異変がない場合なら、そのまま直接でもいいですが、あまりオススメしません。
基本的にはココナッツオイルのやり方というのは、ココナッツオイルを摂取するだけなので簡単です。
※あくまでココナッツオイルは脂肪が溜まりづらいだけで、カロリーがないわけではありません。
脂質1g=9kaclと決まっているので、多く摂取すれば全体の摂取カロリーも増えます。しっかりと1日の容量を守って摂取してください。
ココナッツオイルに副作用はあるの?
ココナッツオイルには、副作用はあまりない食材だと言われていますが、一つの食材なのでもちろん合わない人もいます。
ココナッツ自体に、アレルギーを持っている人はもちろん、ココナッツオイルの摂取は控えたほうがいいでしょう。
また、ココナッツオイルは食べる以外にも、肌など美容としても効果があるオイルです。
もしココナッツにアレルギーがあったり、心配がある場合は実際に肌に塗る前に一度、いざ塗ってみたら逆に、肌が荒れてしまったということにならないためにも、パッチテストを行うことをオススメします。
また、ココナッツオイルを今まで摂取したこなかった人が、いきなりココナッツオイルを大量に摂取すると、下痢や腹痛になってしまう可能性があります。
これは別に副作用ではなく、単に体が悪いものを、外にだそうとする働きでなってしまいます。
それくらい、ココナッツオイルには強い解毒作用も含まれています。
僕は以前たばこをすっていたのですが、たばこを辞めようと思い禁煙を始めました。
そうすると、1ヶ月くらい経った時に体から吹き出物などが出るようになりました。
恐らくこれは体が元々、たばこを吸っていた時の体の毒素などを、外にだそうとしているのが原因だっと思います。
しばらくすると、吹き出物も収まったので、体にはこういう仕組みが、備わっているんだなってその時は凄く感激しました。
なので、ココナッツオイルの場合も同じ理屈なので、まずは少しづつ摂取していき、体の中の毒素がなくなれば、恐らく下痢や腹痛なども収まってくると思うので、そこで摂取するのを辞めずにすこし継続することをオススメします。
まとめ
僕は筋トレなどもしますが、健康に良さそうなものは取り敢えず試しています。
ココナッツオイルも、いろいろ調べてみると様々な効能があるので、健康を目指している人にはオススメのオイルです。
ただしなんどもいいますが、ダイエットをするにしろココナッツオイルだけで痩せれるわけではないし、ココナッツオイルだけを摂取したからといって、健康になれるわけではありません。
様々食材と、適度は筋トレや運動していくことが大事です。
ココナッツオイルがダイエットに、効果があるといっても、ココナッツオイルは油だということは、忘れてはいけません。
脂質1g=9kcalです。
これはしっかりと覚えておいてください。
大さじ3〜4杯は約45〜60gです。
カロリーにすると405〜540kcalになります。
今までの油をすべて、ココナッツオイルに変えるならいいですが、今まで食事を変えないで、プラスこの量のココナッツオイルを摂取すれば、結構な摂取カロリーになるので、その辺りはしっかりと考えて、ココナッツオイルを摂取するようにしましょう。
では今回はココナッツオイルの効果やダイエットについてでした。