体内のコレステロールがあがると動脈硬化などを招く危険性があると言われてきたので、今まで厚生労働省では18歳以上の人では男性で750mg、女性で600mgを上限にしていました。
しかしここ最近、日本動脈硬化学会が
「食事で体内のコレストロール値はは多くかわらない」
という発表したことで、厚生労働省もコレステロールの基準を撤廃しました。
これは今までもっと卵などを食べたいけど、コレステロール値があがるとからといって、食べれないでいた人にとっても朗報ではないでしょうか?
そこで今回は食事とコレステロールの関係について書いていきます。
コレステロールとは
そもそもコレステロールとは
「脂質の一種」
で細胞膜を構成するのに非常に重量になる物質です。
その他にもホルモンの材料になったり、胆汁の材料になったりする物質です。
よく健康診断などで善玉コレステロール値とか悪玉コレステロール値とかあると思いますが、これらの総称を「コレステロール」といいます。
コレステロール=悪いといまだに思っている人もいますが、コレステロールも生きていくためには必須の物質です。
なので、コレステロール=悪いというわけではありません。
ではなぜコレステロールが悪いと言われているのかというと、それは悪玉コレステロールが増えることで動脈硬化が起こる可能性が高くなるからです。
コレステロールは基本的に善玉コレステロールと悪玉コレステロールに分かれています。
悪玉コレステロールも完全に悪というわけではありません。
少し仕組みを説明すると、コレステロールというのは7割が肝臓がから作られています。
そしてそこでできたコレステロールを体内の必要なところに、血液を通じて運ぶのが悪玉コレステロールです。
そしてそれとは逆に体に余ってしまったコレステロールを、運び出してくれるのが善玉コレステロールの働きになります。
ではなぜ悪玉コレステロールが悪いと言われているのかというと、悪玉コレステロールが多くなりすぎると、必要以上に運ぶことになってしまうので、処理できなくなり血液に張りついてしまいます。
そしてそのままの状態にしておくと動脈硬化につながるので、悪玉コレステロールはあまり多くしない方がいいと言われているのです。
けして全く必要がない物質ではないということ覚えておいてください。
ちなみに善玉コレステロール値の正常値は男性が40 mg/dl~60 mg/dl、女性が45 mg/dl~65 mg/dlです。
悪玉コレステロール値は正常値が70 mg/dl~120 mg/dl、境界線が121 mg/dl~139 mg/dlになっています。
善玉コレステロール値は40 mg/dl未満、悪玉コレステロールでは140 mg/dl以上だと脂質異常症と診断されます。
参考にしてください。
食事がコレステロールに関係がない理由
今まではコレステロールを下げるためには食事にも気をつけて、なるべくコレステロールが多く含まれている食材はたべない方がいいと言われてきました。
卵、ししゃも、うなぎ、レバーなど他にもたくさんありますが、この中でもよく言われていたのが卵ではないでしょうか?
ちなみに卵を一つ食べると約280mgのコレステロール量を摂取することになります。
コレステロール値に異常がない人の場合は、1日のコレステロール量が男性なら750mgで女性では600mgが上限でした。
しかしこれは異常がない人で少しでもコレステロールが高い人は、300mg以下に抑えろと言われてきました。
300mgって1個の卵を食べたらそれで終わりです。他の食材はほぼ食べることはできません。
コレステロール値が高い人=卵はダメというのが今まででした。
しかし、今回のこの
「食事からの摂取しても体内のコレステロール値はかわらない」
という発表があったので、今まで食事でコレステロール値が高い食材が食べれなかったという人にとってはかなりの朗報でしょう。
そもそもこのコレステロールと、食事の関係に関しては2013年にアメリカではすでに
「関係がない」
という発表をしていました。
中にはすでに知っていたという人もいましたが、何故かあまりテレビやメデイアで取り上げることがないので、そこまで浸透はしませんでした。
そしてここ最近になってようやく日本でも
「食事からのコレステロール摂取で体内のコレステロール値が大きく変わるということはない」
という発表をしたのです。
僕から言わせると遅すぎだろって感じはしましたが、いろいろな事情があったのだと思います。
まとめ
新しい研究がされてそれで過去のことが覆るということはしょうがないことだと思います。
僕はここで感じるのはそれをしっかりとみんなに伝えることだと思います。
今までのことが間違っていたなんてことはたくさんあります。
しかし、このコレステロールを気にして何十年も我慢をしてきたという人や信じてきたという人もたくさんいるでしょう。
その人たちの為にもしっかりと今回の結果は伝えるべきだと思います。
中には専門であるお医者さんですら、わかっていない場合もあります。
せっかく素晴らしい結果がでたのだからこの結果が早く世間に浸透することを願っています。
では今回はこれで^^