選手の皆さん!お疲れ様でした!
2017年、日本ボディビル選手権!今年も面白かった!
今日は今大会の結果まとめ、そして今更ではありますが見どころを紹介します!!
目次
日本ボディビル選手権の試合の流れ
まず、ボディビルの試合ってどうやって進んでいくのか、どのように勝敗が決まるのか簡単に解説させてください。
予選審査
大会の規模によって少々異なりますが、今回の日本選手権は最も大きく賢威のある大会ですので、審査も細かく行われます。
まずはピックアップ審査と呼ばれる審査で、参加者が全員参加し基本のポーズを一斉に取り、審査員に評価されます。
審査員が必要を感じれば、特定の選手だけを前に呼び出し比較することもあります。
上記を一次審査とし、これに通過した選手が決勝進出を決める予選審査へと移ります。
ここでも同様、基本のポーズと特定の選手を前に呼び出す比較審査で審査員が決勝に進出する資格がある選手を選出するのです。
決勝は12名
これらの予選に通過した12名の選手(大会によってはもっと少ない)が決勝審査へと進みます。
決勝に進んだ選手には1~12位までの順位が付けられますので、より細かく審査されます。
第一次審査としては、規定ポーズ+リラックスポーズを全員で同時に取る比較審査が行われます。
その後は予選審査同様、より細かく比較するために、審査員が気になった選手たちを前に呼び出されます。
まず初めに呼ばれる選手はファーストコールと言われ、この時点での実質1位と言われています。
そして、ここで一緒に比較される選手たちも、この1位選手との比較ですので、上位入賞する可能性が高い選手たちです。
大会が最も盛り上がるところです。
比較審査後は第二次審査として、フリーポーズと呼ばれる自由演技が一人ずつ行われます。
自分で用意した楽曲をBGMに、それぞれ自分の肉体を思う存分表現します。
一次審査と二次審査の評価のポイント
この一次審査と二次審査を通して評価されるのは
- 筋肉の大きさ(バルク)
- 体脂肪の薄さ(カット)
- 全体のバランス
です。
選手たちはそれぞれ、これら3つのポイントを稼ぐようにポーズを取ります。
左右のバランスが悪い選手はそれを隠すようにポーズを取り、全体的に身体の薄い選手はそれが目立たないようなツイストしたポーズを取ったりします。
他にはライバル選手との優劣をはっきりさせるために、得意なポーズではあえてライバル選手に寄ってポーズを取ったりするなど、そのへんはやはりスポーツですので試合中の技術も見ものです。
これらの審査を通して評価された選手たちは、最後にポーズダウンと言われる結果発表が行われて勝敗が喫します。
ここでは、決勝進出者全員で思う存分ポーズを取ります。(ここでは評価されず、ファンサービスとなります)
その中なか、下位から順番に番号を呼ばれ、呼ばれた選手は表彰台のあるステージを後ろに降りなければいけないのです。
続いて、今大会の結果をポーズダウン形式で下から書いていきました!
2017年日本ボディビル選手権の結果
今大会は、鈴木雅選手の8連覇達成なるかというのも見どころでしたが、新手の横川尚隆選手がこのトップクラスでどう闘うのか
永遠のライバル、田代誠選手vs合戸孝二選手の対決
鈴木雅選手の優勝を脅かす存在が現れるのか
などなど、本当に日本選手権は毎年見逃せませんね!
以下では結果発表として順位順に決勝進出を果たした選手の特徴を個人的見解ではありますがまとめましたので、どうぞ!
こちらライブ動画もあります。(かなり長いので気をつけてください)
第12位 加藤直之選手
パワー、バルク派の王道ボディビルダーで、全体のバランスもすごく整った選手です。
バルク派ビルダーのダイナミックさと、美しいポーズを織り交ぜたフリーポージングで会場を湧かせました!
今大会は若干、絞りに甘さがあったとも言われましたが、これからの活躍にも期待できる選手です。
第11位 木澤大祐選手
決勝進出常連選手です。
身長がボディビルダーでは高めの170cmオーバー。
同じく高身長の下田雅人選手が引退してしまったことでステージでは一人だけ頭が抜けてしまっていますが、身長に劣らないバルクの持ち主でジュラシックと呼ばれています。
他の人の感想では、下半身が若干甘いように見えたという意見も多いなか、もっと上位に食い込んでもオカシクないコンディションでしたね!
第10位 高梨圭佑選手
今年の高梨選手はよかった!
絞り、バランス、筋量とベテラン選手の安定感を見せつけたものの、去年出場していなかった合戸孝二選手、鈴木尚隆選手に上位を取られて去年からは順位を落としてしまいましたね。
ただ、流れるようなプレアクションと美しいポージングでまとめたフリーポージングは本当にかっこよかったです!
第9位 須江正尋選手
須江選手の魅力は何と言っても背中と上腕部。
今年も広い背中から絞りきられたウエストへのアウトラインがとても美しかったですね!
かつて優勝を合戸選手と争っていた時のコンディションに戻りつつありますが、なぜかこの順位。
やはり怪我をして変形してしまった右の二頭筋が減点対象なのでしょうか。
第8位 山口裕埼選手
上位入賞が安定してきた山口選手。
広い肩幅から放たれるスプレットポーズは日本トップクラス。
フリーポーズで少しバランスを崩してしまう場面がありましたが、バルクをアピールしつつも洗練され、繊細さを持つポージングが素晴らしく、ミスター日本を狙えるポテンシャルを持つ選手です!今後に注目しましょう。
第7位 木村征一郎選手
今年のジャパンオープン(8/27)で優勝を果たした木村選手が日本選手権で見事7位という素晴らしい成績を収めました。
8/27のジャパンオープンから1ヶ月近くあいた10/9の日本選手権と、コンディション調整が難しかったはずですが、当日は見事なカットとバスキュラリティを見せつけました。
第6位 横川尚隆選手
彼がやってくれました!
2014年のMr.ベストフィジーク(2位)をデビュー戦とし、3年という超最短ルートでこの舞台へやってきては6位入賞という快挙を成し遂げました。恐るべし。。。
今まで最年少を誇っていた須山翔太郎選手ですら、15歳からトレーニングを積み上げてきてことだったものを、トレーニング歴4年で日本トップクラスに食い込むという天才っぷり。
ゴジラのテーマをバックに行なったフリーポージングはとにかくかっこよかった!鈴木雅チルドレンの名を捨て、王者を倒しに行く挑戦者の心意気を感じました!
第5位 佐藤貴規選手
毎年安定した成績を残してきた佐藤貴規選手。
今年は横川尚隆選手の加入で順位が揺らぐ可能性がありましたが、ベテランの意地を見せつけました。
フリー、比較、どの審査においても安定したポージングと観客を湧かせるプレアクションが魅力的です!
今年は決勝トップ5比較のサイドチェストで須山選手と背中合わせで魅せたサイドチェストが印象的でした。
第4位 合戸孝二選手
2016年大会を怪我で欠場した合戸選手でしたが、見事にコンディションを整えて参戦!
比較審査では積極的に田代選手に寄ってポーズする姿が印象的でした。
田代選手には負けてしまったものの、56歳とは思えないバルクを見せつけてくれました。
ボディビル界のイチローです!行けるところまでいってほしいですね!
第3位 田代誠選手
ポーズダウンでこの段階でステージに残っていたのは田代選手、須山選手、鈴木選手の3人。
優勝争いが行われる中、一番最初に番号を告げられてしまった(3位が確定した)田代選手の悔しそうな表情が印象的でした。
フリーポージングでは、規定ポーズをシンプルに決めていくクラシックなスタイルでしたが、ミスターパーフェクトと呼ばれる身体は正に完璧そのもの。
サイズ感で上を行かれてしまった鈴木雅選手以外の追随は許されないコンディションでしたね。
第2位 須山翔太郎選手
須山選手がやりました!本当におめでとうございます!
近年、赤丸急上昇中の須山選手は細いところは細く、太いところは太い、といったようなメリハリのあるアウトラインが魅力の選手です。
フリーポーズでの表現力はもともと素晴らしかったですが、今年のフリーポーズの完成度はまた一つ進化していて「優勝を獲りに来たぞ!」といった気迫、覚悟のようなものを感じました。
だからこそ、悔しいかったことが想像できますが、2位と発表された時の観客に掲げた両手からはその順位に対する敬意、喜び、そしてチャンピオンを称える姿勢などなど、スポーツマンの熱いものを感じました。
須山選手、お疲れ様でした!
Mr.日本 鈴木雅選手
大会8連覇、本当におめでとうございます!
すごい!すごすぎる!(語彙力)
サイズ、絞りはやはり王者の貫禄でしたし、フリーポージングも若者の手本となるような、流れるようなプレアクションからの美しいポーズでしたが、須山選手の演技は本当に素晴らしかったので、少しヒヤッとしたのではないでしょうか。
それでもやっぱり圧倒的なバルク。あっぱれとしか言いようがありません。
今後、彼を破るのが誰になるのか、非常に楽しみです。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事を通して、各選手の特徴を掴んで頂けたらきっと来年の選手権も楽しめるはずです。
ボディビルの試合の魅力はやはり現場の活気です。
お気に入りの選手を見つけたら、観客席から叫んで応援しましょう!
- ◯番でかすぎぃぃ〜!!
- ◯番、冷蔵庫!!!
- ◯番、バリバリだあァァァ!!
今後のボディビル競技発展のためにも、是非叫んでください!
ボディビル、最高だぁ〜!!!