筋トレをしている人なら一度は聞いたことがあるであろう「アルギニン」という言葉。
しかし、実際にアルギニンという言葉は知っていても、アルギニンがどんなものなのか詳しく知らないという人もいるでしょう。
ここでは、そんな筋肉や身長と深い関係性がある「アルギニン」について考察していきます。
特に、身長が伸びなくて悩んでいる人は参考にしてください。
目次
そもそもアルギニンとは
アルギニン (arginine) は天然に存在するアミノ酸のひとつ。2-アミノ-5-グアニジノペンタン酸(2-アミノ-5-グアニジノ吉草酸)のこと。略号は R あるいは Arg。示性式 H2NC(=NH)NH(CH2)3CH(NH2)COOH で表される。英発音に基づき、アージニンともいう。
引用:wikipediaより
とあります。
簡単にいえば、タンパク質の最小単位である「アミノ酸」の一種がアルギニンです。
アミノ酸も500種類以上とたくさんありますが、人体を構成する為に必要な成分は全部で20種類です。
その中の、9種類は「必須アミノ酸」と言われていて、体内で合成することができないので、食事などの外部から摂取しないといけないアミノ酸になります。
そして、残りの11種類は「非必須アミノ酸」と言われていて、体内で作ることができるアミノ酸になります。
そして、アルギニンは体内で作り出すことができる「非必須アミノ酸」になります。
体内で合成されるのであれば、別に摂取しなくてもいいのでは?と思いますよね?
でも体内で合成されるからといっても、年齢を重ねるごとに体内での合成量は減ってしまうので、結局外部から補わないと不足しがちになってしまいます。
それに、アルギニンは成人になれば体内で作りだすことができますが、実は乳児や子供は体内で合成することができません。
なので、アルギニンは「非必須アミノ酸」ではありますが、他の「必須アミノ酸」と同じように食事などの外部から摂取することが、成人なら健康維持、子供や乳児なら成長するために必要だと成分だと言えるでしょう。
アルギニンの効果・効能
アルギニンには、様々な効果や効能があります。
- 疲労回復
- 成長ホルモンの分泌を促進
- 血管拡張作用
- 免疫力の向上
- 肥満対策
- アンチエイジング
アルギニンにはこのような効果や効能が期待できます。
どの効果も魅力的なものばかりですが、特に注目されているのが成長ホルモンの分泌を促進してくれる働きです。
成長ホルモンの分泌を促進
成長ホルモンは、大きく身長や体格が変わる成長期の子供に特に大事だと思われがちですが、そんなことはありません。
筋肉をつくるにも、免疫力をアップさせるのにも、成長ホルモンは必要不可欠です。
よく、肉体改造のボディビルダーが成長ホルモンが重要だ言っているのは、筋肉に深く成長ホルモンが関係しているからです。
また成長ホルモンは、10代をピークに減少していってしまいます。
30代や40代になって、体脂肪や肥満になる人が多くなるのは、この成長ホルモンが不足しているからです。
そんな成長ホルモンの合成を促進してくれるのが、アルギニンになります。
アルギニンと身長の関係
アルギニンを調べると、「身長」という言葉が出てくることがあります。
これは、アルギニンと身長が大きく関係しているからです。
アルギニンは、成人の頃には体内で合成することができるアミノ酸です。
しかし、乳児や子供の場合は体内で作り出すことができません。
身長を大きく伸ばすには、10代の成長期により多くの成長ホルモンを分泌させることが大事になってきます。
ではどうするか。ここで、先ほどの成長ホルモンの分泌を促進してくれるアルギニンの登場です。
上記でも書きましたが、アルギニンは身長や筋肉などの体の成長に欠かすことができない、成長ホルモンの分泌を促進してくれる働きある成分です。
体内でアルギニンを作り出せない子供にとって、成長期に十分なアルギニンを摂取することは、大きく体が成長する為には欠かすことができない成分だといえいます。
だからこそ、身長を伸ばしたい子供などにはアルギニンが良いと言われているのです。
アルギニンの副作用
様々な効果や効能が期待できるアルギニンですが、過剰摂取になれば当然副作用がでる場合もあります。
過剰摂取による副作用は
- 下痢
- 肝機能や腎機能の低下
- 胃痛
- 巨人症
などが考えられます。
しかし、副作用が怖いからといって、全くアルギニンを含む食事をしないと、逆に不健康な体になってしまう可能性もあります。
あくまでも、副作用がでるのは過剰摂取した場合です。そこまで怖がることはないでしょう。
アルギニン多い食べ物と摂取量
アルギニンは、タンパク質の最小単位である「アミノ酸」の一種です。
タンパク質は、様々なアミノ酸が合わさってできた成分です。
ということは、タンパク質が多い食材や食品を食べれば、アルギニンを効率よく摂取することができます。
主なタンパク質といえば、
- 肉類
- 魚類
- 大豆類
- 乳製品
これらですが、コレ以外にも
- ナッツ類
- 玄米
- チョコレート
- レーズン
これらにも、アルギニンは多く含まれています。
ただし、ナッツ類やチョコレートなどは脂質も多く含まれていますので、食べ過ぎるとカロリー過多になる場合があるので、注意が必要です。
できれば、肉類、魚類、大豆類などから摂取した方がいいでしょう。
また、アルギニンは1日に2,000~4,000mg以上が必要だと言われています。
あくまでも目安なので、人によってはコレ以上の摂取が必要な場合もあります。
特に、筋トレなどをしている人は必要量の倍以上摂取しても問題はありません。
アルギニンのサプリメントの活用
アルギニンは、上記の食品や食材に多く含まれているので、それらをしっかりと摂取すれば基本的には問題はありません。
しかし、アルギニンの必要量を摂取しようとすると、カロリー過多になってしまうことも考えられます。
またダイエットしている人や、小食の人にとっても食事からのみでは大変でしょう。
その場合はアルギニンを含むサプリメントを活用するのもおすすめです。
サプリメントであれば、カロリーなどを気にすることはないですし、効率よくアルギニンのみ摂取することが可能です。
▼シトルリンが含まれているとより◎
それに今では、身長を伸ばしたい子供向けのアルギニンを含んだサプリメントもあります。
子供にサプリメントを飲ませても大丈夫?と思うかもしれませんが、サプリメントも食品と同じなので特に問題はありません。
もし、問題があればネットで炎上して、そのサプリメントを作っている会社は潰れています。それくらいサプリメントの審査などはうるさいです。
ただし、元々サプリメントに含まれている成分にアレルギーなどがあれば、副作用がでる場合もあるので、アレルギーなどを持っているのであれば、摂取前に確認してください。
アルギニンの摂取タイミング
アルギニンを摂取するタイミングは、就寝前が1番いいと言われています。
それは、成長ホルモンが睡眠中に多く分泌されるからです。
筋トレをしてる方でも、睡眠はとても重要と言っている方がいますが、それは成長ホルモンの分泌が関係しているからです。
そのために、アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進してくれる働きがあるので、当然ですが成長ホルモンが出やすい時に飲むのがベストと言えます。
まとめ
アルギニンは、子供や乳児は当然ですが成人になってからも重要な成分です。
今まで、あまりアルギニンを意識してこなかった人は、少しどれくらい摂取出来ているかを確認してみてはどうでしょうか?