ビタミンの中でも特に女性に嬉しい成分として有名なのがビタミンEです。
ただ、なんとなく健康にはいいということがわかっていて詳しくは知らないという方がほとんどだと思います。
そこでここではビタミンEのあらゆる効果や含まれている食べ物・1日の摂取量・ビタミンEが体に不足するとどうなるかなどを詳しく紹介していきます。
今までなんとなく進められていたから摂取していたという方は参考にしてみてください。
目次
ビタミンEとは?期待できる3つの効果
ビタミンEはトコフェロールとトコトリエノールの8種類の化合物の総称で脂溶性ビタミンの1つになります。
そんなビタミンEに期待できる効果は
- 妊活をサポート
- 美肌効果
- 冷え改善
などが期待できます。
ビタミンEは妊活をサポート
ビタミンEの「トコフェロール」は子宝ビタミンとも呼ばれていて、夫婦の妊活をサポートする成分として有名です。
女性の場合はホルモンバランスを整えてくれる効果が期待できます。
女性ホルモンはストレスや生活習慣によって乱れやすくなってしまいます。
乱れてしまうと、生理不順などの月経トラブルなどが起きて、妊娠する力が低下してしまうことに繋がるのです。
ビタミンEを摂取することによって、子宮などの機能がアップして妊娠する確率をアップしてくれる働きがあります。
男性にも効果があるよ
男性の場合には
- 精巣機能のアップ
- 精子の数が増加する
これらの作用に期待できます。
ストレスや加齢によって精子が酸化してしまうと、受精機能が低下したり、妊娠の確率も下がって不妊の原因にもなってしまいます。
しかしビタミンEを積極的に摂取し続けることによって、精子が酸化するの軽減させてくれるのです。
不妊は女性が原因というわけではありません。ビタミンEが含まれている食事や妊活サプリで、夫婦で一緒にビタミンEを摂取して妊活に役立てると良いかもしれませんね!
ビタミンEの美肌効果
ビタミンEには高い美肌効果があるので、アンチエイジングや美白肌をキープする効果が期待できます。具体的な効果は2つ。
活性酵素を抑制する抗酸化作用です
まず1つ目は活性酵素を抑制する抗酸化作用です。
活性酵素は紫外線やストレス・加齢などによって発生し、肌を酸化させてシミやくすみ肌の弾力が低下してシワができるなど肌老化や肌トラブルの原因となってしまいます。
そこでビタミンCよりも高い抗酸化作用のあるビタミンEの力によって、肌の酸化を防いで老化予防をすることができます。
血行促進効果
2つ目は血行促進効果です。
血流が良くなることで肌のターンオーバーを整えることができるので、肌代謝が良くなり肌荒れ予防などに効果が期待できます。
肌のバリア機能をアップさせることができるので、肌が荒れやすいなど肌トラブルに悩んでいる人は積極的に摂取するのがおすすめ。
さらに抗酸化作用のあるビタミンCを一緒に摂取することで、相乗効果が期待できるので美容のためにもサプリメントや食事でしっかり体に補いたい成分なわけです。
いつまでも若々しい肌を保ちたいという人は、ビタミンEを摂取してみてはいかがでしょうか?
ビタミンEで冷え改善!
美容効果の他にはどのような効果があるのでしょうか?健康への効果を紹介します。
ビタミンEには血行促進効果があるため体の血流が良くなり、冷え性改善にも期待できます。
血行が悪いと体が冷えて代謝が下がってしまうので肌荒れが起きたり、眠りが浅くなってしまう・疲れが取れにくくなる・免疫力が低下するなど体の不調を引き起こす原因になるので、冷え性だと感じている方も積極的に摂取しましょう。
その他の効果は?
ビタミンEを補うことで、若々しい赤血球を保つことができるので血液がサラサラになり血流が改善し体の全身に流れやすくなるのです。
そのため首や肩こり改善にも効果があります。
血液の健康は生活習慣病にも大きな関係がありますからね。
血液をサラサラにすることで動脈硬化を防いでくれるので、認知症や脳卒中などの予防にも効果が期待できますよ。
美容効果だけでなく、健康面でも幅広い効果があるビタミンEは毎日しっかり摂取するとより健康をサポートしてくれるでしょう。
ビタミンEが不足すると起こる症状
そんな体に大切な役割をしてくれるビタミンEですが、不足すると肌や血液にあらゆる症状が出てきてしまいます。
肌はビタミンEが不足していると活性酵素を抑制する力が弱くなってしまうので、ストレスや生活習慣の乱れなどによって発生した活性酵素に影響されてターンオーバーも乱れて、シミなど肌の老化が進みやすくなってしまいます。
そのまま放置しておくと、肌のハリなども失われてシワができるなど肌の状態が悪化してしまうことも。
さらに活性酵素が血液にも影響し、血液の流れも悪くなってしまい動脈硬化につながって生活習慣病などさらなる健康被害を発症させる原因になることもあります。
特に女性の場合は貧血を起こしやすく、女性が貧血になると生理不順を引き起こすこともあるので、妊活中の女性などは注意が必要です。
以上のことからビタミンEは体の健康を維持するためには、しっかり体に補う必要があるということが分かりますね。
ビタミンEの1日の摂取量
ビタミンEには様々な効果があり、体には必要不可欠な成分であることが分かりました。
では1日にどれくらいの量を摂取すれば良いのかというと、18歳以上の
- 成人女性で6.0mg1
- 男性で6.5mg
が摂取量目安となります。
これは、これはモロヘイヤ100gで摂取できる量になっています。
しかし、ビタミンEもたくさん食べれば良いというわけではありません。
摂取量の上限を超えてしまうと過剰摂取となって健康などに影響が出てしまいます。
過剰摂取をすると栄養バランスが極端に悪くなって、嘔吐や下痢を引き起こす原因となります。
さらに血液凝固が邪魔されてしまうので、持病などで抗血液凝固剤を服用している場合は注意が必要です。
またビタミンEは脂溶性ビタミンなので過剰に摂取すると、肝臓などに負担となり肝機能が低下する可能性も。
最近では骨粗鬆症になりやすくなるなど、骨にも影響があるので、絶対に過剰摂取だけは避けるようにしましょう。
摂取量の上限は
- 女性:18歳から29歳が750mg
- 男性:18歳から29歳が800mg
となり30歳以降も年齢に応じて上限量が変わってきます。
なかなか普通の食事だけでは超えることがありませんが、2種類のサプリメントを併用している人などは過剰摂取となりやすいので気をつけるようにしましょう。
ビタミンEを多く含む食品
ビタミンEは美容や健康維持には欠かせない成分ですが、できることなら食事から補いたいところ。
ではビタミンEを含む食べ物には何があるのでしょうか?
ビタミンEを含む食べ物/100gあたりのビタミンE含有量
食材 | 含有量 |
らっかせい | 7.2mg |
モロヘイヤ | 6.5mg |
赤ピーマン | 4.3mg |
ふきのとう | 3.2mg |
豆苗 | 2.8mg |
とうがらし | 29.8mg |
せん茶の茶葉 | 64.9mg |
以上の他にも、ビタミンEが含まれている食品はたくさんあり、脂溶性ビタミンなので、食事からでも十分に補うことができます。
また、ビタミンEはビタミンCと一緒に摂ると美容や健康に相乗効果を発揮するので、ビタミンCが含まれている食材と一緒に組み合わせて食べると良いでしょう。
アンチエイジング効果だけでなく、アルツハイマーの予防への効果も研究で証明されているようです。
どうしても野菜が苦手という人はサプリメントで補うことをおすすめします。
しただ、鉄分と一緒に摂ってしまうと、お互いに効果を消してしまうので特にサプリメントでの同時接種は避けるようにしましょう。
まとめ
ビタミンEは美肌効果や健康維持などに効果があるとは言われていて、妊活をしている夫婦にも人気の成分です。
また、普段から「体が冷える」・「肩がこりやすい」という人は、もしかしたら体にビタミンEが不足しているのかもしれません。
過剰摂取にならないようにだけ注意をして、食事やサプリメントで上手に補いましょう。
栄養バランスの良い食事をすることは、健康な体づくりにも大切なポイントです。ビタミンEを意識して摂取してみることをおすすめします。